Flying Tokyo 2024

Lecture 02第2回 – 2024年7月25日

Lecturer
NosajThing / NONOTAK
Reporter
中田 拓馬

8月25日。晴れ渡る空の下、暑さに包まれた線路沿いを歩きながら、かねてからの憧れであるアーティストのレクチャーを聞きに渋谷駅からCircus Tokyoへ向かいました。NONOTAKとNosaj Thing x 真鍋大度によるレクチャーは、直前の告知にもかかわらず満員となり、Flying Tokyo 2024に選ばれた5名として最前列でその貴重な時間を共有することができました。このレポートでは、当日の記録と私自身の学びをお届けします。

NONOTAKによるレクチャー

2011年に活動を開始したNONOTAKは、建築を学んだTakamiさんとイラストレーターのNoemiさんによって構成されたアーティストスタジオです。彼らの最初のコラボレーションは、建築物のエントランスに光を使ったペインティング作品を制作することから始まりました。このプロジェクトがきっかけで、音楽と映像、空間と光を融合させたインスタレーションへと進化していきます。

https://www.nonotak.com/_ISOTOPES-V-2より

初期の大きなプロジェクト「ISOTOPES」は、パリでのコンペを目指して、ひと夏をかけて制作されたそうです。ミニチュア模型を使った作品の構想を練り、コンペには敗れたものの、そのリールをさまざまな場所に送った結果、スイスのジュネーブで2013年2月に開催されたMapping Festivalでの展示に恵まれます。人の影がスクリーンにできるのを避けるというアイデアから設計されたこの作品を、模型があたかも実在するかのようにプレゼンテーションすることで、展示のチャンスをつかんだそうです。

「DAYDREAM」は、同様に模型を使用し、作品部分だけを表面に表示し、それ以外を徹底的に裏に隠すことで、存在感を高めるというアプローチを取りました。そして大きなスケールでやった際に人の影ができるのも面白いと考え、2013年の夏にはパフォーマンス作品として発表されました。「SHIRO」や「Unbalance」と題されたそれらの作品は、元バンドマンでもあるTakamiさんの、ステージに立ちたいという欲求とも絡み合って、美術館からステージへと活動の場を広げる契機となりました。この過程でライゾマティクスとの出会いも生まれたそうです。

https://www.nonotak.com/_SHIROより

また、特別なフレームやプロジェクションを必要とせず、より多くの人に届けられるようにLEDスクリーンのみを使用した作品にも挑戦しました。LEDスクリーンが安価になり、ライブやフェスなどで徐々に普及していくなかで、メインステージに立てるという戦略的な動機もあって作品が作られたそうです。他にも、光にどう魂を与えるかというテーマで作られた彫刻作品や、面ではなく空間をスクリーンにするためにフォグのインスタレーションに着手するなど、多様なアプローチに挑戦しているのが特徴的です。

ドームプロジェクトや中国の巨大穴に設置された「Moon」などの話は印象的でした。自らが仕組みを設計した作品ではフレームの制約がありますが、ドーム映像や床面に丸いスクリーンが埋め込まれている空間などは、フレームが規定されていないため、自由なものが投影できる反面、中心がないので逆に迷ってしまうそうです。そんな中でも、NONOTAKに課せられた白という制約から逃げないよう、作家性を「身分」という言葉で表して向き合っているのが印象的でした。「Moon」は月のようなイメージを表現するために、LEDスクリーンの上を歩ける場所を作り、井戸のような建築物の中に水っぽいビジュアルを配置した作品です。地面にビジュアルを置くことで平衡感覚が崩れるといった体験ができます。

https://www.nonotak.com/_VOLUMEより

工事現場で作った作品「VOLUME」では、建設現場のコンストラクションだけを使って光を制御し、影で遊ぶ仕組みを作りました。大量の人たちが通る場所で壊れない作品を作ることもアイデアの一つでした。これは、過去に例がないほどたくさんの人々が体験してくれた作品になったそうです。

インドネシアでは、床面にビジュアルを配置することで空間の荘厳さを阻害せずに光を使った作品「LEAP」を制作しました。環境によって様々な制約があることは当然で、その中でもNONOTAKのスタイルを崩さずに作品を作れるということを示した作品のように感じました。「OCEAN」は、建築とアートの融合を目指し、長期間残る作品を作るという目標で制作されました。パリの新しい駅には作品設置のプログラムがあり、その選ばれた機会にパーマネントインスタレーションとして採用されたことは、長い年月がかかった感慨深い体験だったとTakamiさんが述べています。ルーツと作家性の結びつきを感じさせる一作です。

https://www.nonotak.com/_PLUME-V-1より

「PLUME」では、机の上でペンが落ちたときに鏡に線ができる現象を発見し、鏡2枚とライト1本を使ってキネティックな作品を作成しました。鏡を動かすのではなく光を動かすことで動きを生み出し、ナルシス的な恐怖感を表現しています。ARTECHOUSEで「COMA」を発表したときネット上で「こいつらムービングヘッド使ってるけど、全然光を使わないやん」とつっこまれたそうですが、ムービングヘッドの要素の一部だけを抜き取ってダンサーに見立てて踊らせている様は、規律に従って黙々と動き続けるダンサーのような美しさを持つ作品です。

ファイバーオプティクスを使った作品「ZERO POINT」では、1mmの本当に細い光を作るのは難しいため、物理的にその問題を解決したそうです。さらには、黄色のファイバーに青色のレーザーを投射することで、完全な白色を再現したそうです。

最後に見せてくれた「SATELLITES」はキネティックな作品の中でも最も大きな作品です。回転するLEDを天井から吊るし、カスタムのLEDバーを使用して制作しました。この作品はあまりにデカかったため、すべてが組み合わさった状態で見ることは現地でしか叶わなかったそうです。それでも事前に小型のシミュレーションは行い、最後は現地でも自由に形を変えられるよう、ひとつひとつのアイデアに愛情を持ちすぎず、現場で調整できることの重要性を強調されていたのが印象的でした。

学び

NONOTAKのレクチャーでは、その作品数の膨大さに圧倒されました。筆者は、2013年にNONOTAKがMapping Festivalでデビューした頃、オランダでアーティスト活動というものを知り、さまざまなフェスティバルに出入りしていました。その時からここまでで、これほどの差が出るのかとショックを受けると同時に、ひたすら作り続けることの重要性を強く感じました。特に印象的だったのは、作品そのものの仕組みが、作品の半分を占めるという視点です。NONOTAKは仕組みを深く考え、その仕組みをどれだけ活用して遊ぶことができるかに焦点を当てて作品を作り上げています。作品が単なるインスタレーションやパフォーマンスのフォーマットにとどまらず、仕組みそのものが作家性の核心となっているという考え方には、非常に感銘を受けました。

さらに、作品制作においてフォームを固めすぎず、現場の空気感や形に応じて柔軟に調整するというアプローチも新鮮でした。この方法が、彼らの作品が生き生きとした表現を生み出す要因であることがよく理解できました。これらの教訓を、自分の作品作りに生かしていきたいと感じました。

Nosaj Thing x Daito Manabeレクチャー

Nosaj Thingと真鍋大度のレクチャーでは、彼らのコラボレーションと制作プロセスに関するエピソードが紹介されました。2007年から2008年にかけて、Twitterで知り合ったNosaj Thingと真鍋大度は、初期のライブセットや音楽作品で意気投合しました。当時、Twitterはまだ新しいプラットフォームで、Nosajがアルバムを初めてリリースしたばかりの時期でしたが、Daitoは音楽シーンに精通しており、Los Angelesのクラブシーンをリサーチしていたため、共通の興味で繋がりました。

Nosaj Thingはアルバム制作におけるコンセプトの重要性を強調しています。彼はメモアプリでアートディレクションボードを作成し、チームと共有することでプロジェクトの方向性を明確にします。気になるワードやアイデア、自身の撮影した写真や画像をリストアップし、そこからアルバムタイトルを決定する方法を取り入れています。音楽制作中に迷子にならないようにするため、何度も見返しながら進めることが大切だと述べています。筆者もFlying Tokyo2024を通じて音楽制作を始め、映像のように絵コンテやスケッチなどでアイデアを記録できないことを知り、Nosajの手法の重要性を学びました。

最新のアルバムはCOVID期間中に90%がリモートで録音され、コミュニケーションを取りながら進める努力がされました。制作では、コードからメロディーのパートを構築し、「Blue Hour」ではJulianaとセッションを重ね、ボーカルを探りながらチョップしていきました。音色を集めて構成し、時には他の曲の音を使い回しながらレイアウトを調整していくことで、曲の方向性を見出す瞬間があるといいます。考えすぎる前に、アイデアを出しながら探ることの重要性が印象的でした。

真鍋大度は、Nosajと共に制作する際、自身が提供したドラムパートが一瞬でNosajの曲になる様子に感心していました。Daitoの高い音楽家としての実力と、リリースされていないことに対するNosajのフラストレーションも紹介されました。二人のコラボレーションでは、役割を柔軟に入れ替えることで、音楽とビジュアルの統一を図り、共同制作の重要性を説いていました。

アルバムアートワークやビジュアルデザインにも関わり、インディペンデントアーティストとしての制作方法やチームとの連携の重要性についても語られました。Nosajはディレクターとは言わないものの、アイデアをさまざまな知り合いと共有することを大切にしています。最新のアルバムでは、元NIKEデザインディレクターのEric Huがアルバムの文字をデザインし、スクラッチも有名な知人にお願いするなど、さまざまな協力を得ています。Ericのデザインも、Nosajのメモから方向性を掴んでくれたとのことです。

「Nosaj Thing & Pink Siifu - Look Both Ways」は3000ドルで制作されたミュージックビデオですが、16mmフィルムで撮影されており、その質感が最高だと紹介されました。

最後に、ライブセットの制作においては、長年にわたりアップデートを続けているAbletonの画面が映され、自分の曲のパーツをバラバラにしたり、パーツに分けたりしながら最適な音の組み合わせを探る様子が紹介されました。今後のライブパフォーマンスに挑む筆者としては、泥臭い方法しかないということを学びました。

学び

Flying Tokyo 2024を通じて、オーディオビジュアルの音の部分に挑戦することを主な目標としている自分にとって、スケッチを記録する様子やライブセットの組み方などを知ることができ、とても有意義な時間となりました。一方で、楽曲制作における意識していることやリバーブ、最終マスター前後の音の違いについての深掘り、また、Circusというクラブでのレクチャーという機会を活かして、実際にクラブに合う音の出方を探る様子も見てみたかったというのが正直なところです。

Nosajの作品制作におけるスタンスは、フリーランスのデザイナーや映像作家の知人の生き様と似ていると感じました。ゆったりとしつつも、ストイックにものづくりや日常への好奇心を持つ姿勢には共感しました。今後、楽曲制作を進める中で、Nosajに曲を批評してもらえる機会があると素敵だと感じるとともに、Daitoさん自身のDJ論や楽曲制作論についてもぜひ聞いてみたいと思いました。

レポート: Q&Aセッションの印象

レクチャーの最後に行われたQ&Aセッションは非常に刺激的で、特にいくつかの回答が心に残りました。それぞれのアーティストがどのように自分の作品を磨き上げ、キャリアを築いているかについて深い洞察が得られました。

NONOTAKのアプローチ

NONOTAKに「いつ食っていけると思った?」という質問が投げかけられた際、彼らの回答は創作の重要性と彼らのストイックな姿勢を如実に表していました。NONOTAKは「とりあえず人にも会わず、夜も寝ずに作り続けていた」と語り、彼らの作品作りに対する真摯な態度が伝わってきました。彼らのスタンスは、アーカイブをし、その成果が次の機会を呼ぶというもので、作家性の方向性が一貫しているからこそ、多くの話が舞い込むと述べています。休むことなく、ひたすら作品を生み出し続けることで、自らの道を切り開いているのです。

Nosajの音楽的アプローチ

Nosajの回答もまた興味深いものでした。彼は「オウテカやAphex Twinでさえ、4~8くらいのパートのトラックだからね」と語り、クオリティを高めるためには音を引き出ししていきながら、シンプルさを追求していると述べました。自分の好きな音楽を参考にしつつ、そこにどう近づくかを考え抜くことで、音楽のクオリティを向上させているのです。

NONOTAKの自由とシンプルさ

同じくクオリティに関する質問に対して、NONOTAKは「どれだけ自由があっても、どれだけシンプルに、どれだけ自分たちの作風にできるか」を常に考えていると答えました。彼らは、必要なものだけを残すようにし、シンプルでありながら強いメッセージを持つ作品作りを心がけています。

Nosajのビジュアルと音の関係

Nosajがビジュアルと音の関係について話した際には、彼の独自のアプローチが印象的でした。彼は「常にShazamを使って、自分の好きな瞬間を記録し続けている」と述べ、音楽やビジュアルのアイデアをコラージュのように集め、トレーニングとして続けていると語りました。このプロセスが彼の能力を形成し、ライフスタイルの一部になっているのです。

音の適応について

「低音の扱い」についての質問に対して、NONOTAKはインスタレーションにおける音の使い方について詳しく説明しました。音を鳴らせない空間や、音の通りが悪い空間では、その場に最適な音を考慮する必要があると述べました。ビジュアルと音の融合を重視し、音楽と空間の調和を追求しています。

Nosajも同様に、DJとしての経験から音の体感について深く理解しており、「場所と音の体験が大きく異なるため、波長よりも比較して感じることが重要」と語りました。彼は、一度完璧な音のポケットを見つけたら、それを使い回すといいます。一方で10年のDJキャリアがある彼でも、場所と音がどう体験に繋がるかというのは常に仲間と話し合っているトピックだそうです。最近はプラグインでさまざまな空間をシミュレーションすることができるので、そこでシミュレーションしてみることもあります。

感想

今回の会では、アーティストたちの姿勢や重要視していることについて多くの学びがあり、大変有意義な時間を過ごすことができました。特にNONOTAKについては、メディアアートの表現を追求する際に、必ずしも最初から技術的な素養が必要ではないという点が新鮮でした。アイデアベースで仕組みを考え、それらを実装する方法は、Youtubeなどのメディアを駆使しながら探るというアプローチは非常に刺激的でした。私自身もプログラミングや数学的な思考が得意ではありませんが、インタラクティブな作品やビジュアルドリブンなオーディオビジュアル作品を実現したいという欲求から作品を構想することが多いので、大いに励まされました。

また、Q&Aの中で、真鍋大度さんが「NONOTAKの作品は音が良い」と述べられていた点も印象的でした。「インスタレーション作品を作る際には、音を自身でディレクションできるスキルが最低限必要である」という観点から今回のFlyingTokyo2024期間中は音を用いた作品をつくると決めている筆者としては、その点においてNONOTAKが既に実践していることも心に残りました。

さらに、Nosajの柔軟性についての話や、ヒップホップをバックグラウンドに持つことがルーツと切り離せない感覚に関連しているという点も興味深く感じました。また、音楽性を追求するためには自身に合ったリバーブを探ることが重要であるという真鍋大度さんのアドバイスも、現状では抽象的ながらも非常に大切な言葉だと感じました。全体として、たくさんの貴重な言葉を聞くことができ、有意義な会でした。

令和5年度デジタル等クリエイター人材創出事業(アート・ファッション人材創出支援)FlyingTokyo2024では、5月2日から5月24日まで公募を行い第三者委員会において厳正な審査を行った結果、採択者を下記の5組といたしましたのでお知らせいたします。

芹澤 碧Aoi Serizawa
中田 拓馬Takuma Nakata
半田 壮玄Sogen Handa
吉田 慧悟Keigo Yoshida
綿貫 岳海Takemi Watanuki

五十音順

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堀井 哲史Satoshi Horii

ヴィジュアルアーティスト、プログラマ

プログラミングを主体にインタラクティブな作品、映像制作を行ない、インスタレーション、ライヴ・パフォーマンス、VJ、コマーシャ ルなど様々な形態で作品発表、デザイン・ワークを手がける。 2006年にライゾマティクスに参加以降は、動的な絵作りからシステム設計、その実装までを担当している。第16回文化庁メディア芸術祭大賞。カンヌ国際広告祭銀賞など。

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花井 裕也Yuya Hanai

ソフトウェアエンジニア

1986年生まれ。2010年、慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。大学院修了後、ソニー株式会社でR&DソフトウェアエンジニアとしてAR(拡張現実)に携わり、「LiveAction AR」等の技術を開発。2014年ライゾマティクスに所属。Björkをはじめとした国内外のアーティストの作品で、Seamless MR、Dynamic VR、インタラクティブレーザーなど、カメラやプロジェクター等を用いた数々のビジュアルシステムを開発。カメラシステム開発に携わった「Nosaj Thing / Cold Stares ft. Chance The Rapper + The O'My's」がArs Electronica 2016にてAward of Distinction (優秀賞)を受賞。第22回文化庁メディア芸術祭において、AR/プロジェクションシステム開発に携わった「discrete figures」がアート部門優秀賞受賞。同じく映像システム開発に携わった「Perfume × Technology presents “Reframe”」がエンターテインメント部門優秀賞受賞。

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城 一裕Kazuhiro Jo

サウンドアーティスト

1977年生まれ.博士(芸術工学).英国ニューカッスル大学Culture Lab,東京藝術大学芸術情報センター[AMC],情報科学芸術大学院大学[IAMAS]を経て,2016年3月より九州大学大学院芸術工学研究院音響設計部門 准教授.音響学とインタラクション・デザインを背景とした現在の主なプロジェクトには,音の再生の物質的・歴史的な基盤を実践を通じて再考する「Life in the Groove」,参加型の音楽の実践である「The SINE WAVE ORCHESTRA」,音・文字・グラフィックの関係性を考える「phono/graph」などがある.

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NONOTAKノノタック

アーティスト

元ビジュアルアーティストのNoemi Schipferと、元建築家で音楽家のTakami Nakamotoによって2011年末に結成されたクリエイティブ・デュオ。 Takami Nakamotoの空間、光と音へのアプローチと、Schipferのキネティックなビジュアルと幾何学的なドローイングの経験を生かしたNONOTAKのインスタレーションやパフォーマンスは、観る者を包み込み、幽玄かつ没入感のある環境を作り上げ、圧倒させる。この、光、音、空間を融合させた環境により、観客にユニークな視覚的・感性的体験を提供している。

https://www.nonotak.com/

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小川 絵美子Emiko Ogawa

キューレーター/アーティスト、プリ・アルスエレクトロニカ統括

オーストリア・リンツを拠点にする日本のキューレータ・アーティスト。オーストリア・リンツにある国際文化機関アルスエレクトロニカによって主催される世界で最も歴史あるメディア・アートのコンペティションであるプリ・アルスエレクトロニカのヘッドを2013年より務める。2008年に新アルスエレクトロニカ・センターの立ち上げに関わり、以降アルスエレクトロニカ・センター・フェスティバル・エキスポートのキュレーションも手掛ける。また、教育機関や企業・行政を対象に、未来への出発点として本質的な問いを議論し形にするアルスエレクトロニカ・アート・シンキング・プログラムも多く手掛けている。

メディア・アートグループ h.oではcreative directionを担当し、体験と気付きを直感的に促す作品やワークショップツールを多く手掛ける。彼女が手掛けるアノニマスなひとドローイング◯さん(Marusan)はアルスエレクトロニカ・センターのサイネージ、サンポート高松トライアスロンのポスター、札幌国際芸術祭のコミュニケーターなど多数起用されている。

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404.zeroフォーオーフォー・ドットゼロ

アーティスト

A/V アーキテクトとツールメーカーのデュオ。数学、コーディング、音の科学の専門知識を必要とするジェネレイティヴ・アートで、精神に作用する体験を作り上げる。コーディングとモジュラーギアを使用して、映像と豊かなサンプルフリー言語の限界を押し広げ、魅惑的なデジタルマテリアルを創り出す。死、未知なるもの、宇宙への抑えがたい憧れを出発点として、哲学的な大きな問いに挑み、スリリングで精密、絵画的なコード・アートを作り上げる。

2人は視覚と音響の相乗的な可能性を高める、現代ジェネレイティヴ・アートと革新的なツールを創作。2016年にモスクワのマーズ・コンテンポラリー・アート・センターで出会って以来、数々の没入型プロジェクトでコラボレーションし、モジュラーミュージック、生成ヴィジュアル、メディア制作ツールなど、常に新しいことへの挑戦を続けている.ロシア、ドイツ、インドネシア、アメリカ、ペルーの多くの国際フェスティバルや展示会に参加。Dark Mofo、MUTEK フェスティバル、GAMMA フェスティバル、エレクトリック・キャッスル・フェスティバル、LACMA、モスクワ・プラネタリウム、オーフィウム・シアターLA など。また、404.zero の作品は、第21回文化庁メディア芸術祭アート部門 審査員推薦作品に選出されたほか、Genius Loci Weima フェスティバル、IMAPフェスティバルで受賞した。

https://www.404zero.com/

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Kyle McDonaldカイル・マクドナルド

アーティスト

コードを扱うアーティストであるカイル・マクドナルドは、インタラクティブで没入感のあるオーディオビジュアル・インスタレーション、パフォーマンス、創造的な探求のための新しいツールを制作し、その過程で新しいコミュニティやコラボレーションを構築している。コンピュータビジョンと機械学習の手法を駆使し、私たちがどのようにつながり、未来を共有するかを問いかける。ニューヨーク大学ITPの客員教授、F.A.T.Labのメンバー、openFrameworksのコミュニティマネージャーを経て、企業クライアントのコンサルティングや新技術に関するワークショップのリーダーも務める。彼の作品はV&A美術館、NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、アルス・エレクトロニカ、Sonar、Eyebeamなど、国内外で委託され、所蔵作品として展示されている。

https://kylemcdonald.net/

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Daniel Kentダニエル・ケント

クリエイティブプロデューサー

イギリスの映画製作会社「Scott Free Productions」でトニー・スコット監督のアシスタントとしてキャリア開始後、イギリスのポップ・ロックバンド「The 1975」の複数のミュージックビデオにクリエイティブプロデューサーとして参加。

その後、Doomsday Entertainmentでインハウスプロデューサー、プロダクションマネージャーおよびディレクターズレップとして活動し、Childish GambinoやRufus Du Solなどのアーティストのビジュアルコンテンツ制作に従事。また、Tool of North Americaで音楽コンテンツ&エンターテイメント部門の責任者を務め、最新プロジェクトではAMAZEVRのリードプロデューサーとして、メーガン・ジー・スタリオンのための世界初のツーリングバーチャルリアリティ音楽体験を創出した。

ケント氏が制作に携わったコンテンツは、NikeやInterscope、Warner Music、Beats、Spotifyなどの大手企業とのプロジェクトを含め、数多くの賞を受賞している。

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Nosaj Thingノサッジ・シング

アーティスト、プロデューサー、DJ

LAを拠点に、音楽プロデューサー兼アーティストとして活躍するノサッジ・シング (本名 ジェイソン・W・チャン) は、15年間にわたり精力的に音楽をリリースし、パフォーマンスを行ってきた。彼の活動は、2000年代初頭、DTLAのDIY会場The Smellでの初ライブに始まり、ジ・エックス・エックスやジェイムス・ブレイクとのツアーを経て、ビジュアルコラボレーターとともに世界中で影響力のあるライブのヘッドライナーを務めるまでになった。
ケンドリック・ラマー、キッド・カディ、ジュリアン・バーウィックのトラックをプロデュースしたノサッジ・シングは、フィリップ・グラス、シャルロット・ゲンズブール、フライング・ロータスなど、世代を超えた様々なアーティストから委嘱を受けている。また、ノサッジ・シングは7枚のEPとアルバムを通して、ジャンルやインスピレーションを超越し、エクスペリメンタル・ミュージックを別世界のような、喚起的で力強い作品群「Drift」(2009年)、「Home」(2013年)、「Fated」(2015年)、「Parallels」(2017年)、「Continua」(2023年)へと押し上げている。
2013年にTimetable Recordsを設立後、映画、ファッションショー、アートインスタレーションなどの音楽も手がけている。

https://nosajthing.com/

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Zachary Liebermanザッカリー・リーバマン

アーティスト、MITメディアラボ教授

ザッカリー・リーバーマンは、アーティスト、研究者、教育者として、ジェネレイティブ・フォームとインタラクション・デザインを探求している。
ソフトウェアを書くことでアートワークを創作し、C++で記述されたクリエイティブ・コーディングのためのオープンソースツールキット「openFrameworks」の共同開発者として知られるほか、コードを通じた詩的表現の可能性を探る学校SFPC(School For Poetic Computation)の共同設立者でもある。
また、彼のプロジェクトは、アルス・エレクトロニカのゴールデン・ニカ(大賞)、デザイン・ミュージアム(ロンドン)の「インタラクティブデザイン・オブ・ザ・イヤー」の各賞を受賞したほか、米国のニュース誌『TIME』の「ベストインベンションズ」に推挙。2022年には、国際グラフィック連盟(AGI)のメンバーに選出されている。
現在は、MITメディアラボにて教授を務め、「Future Sketches」研究グループを運営する。

http://zach.li/

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真鍋 大度Daito Manabe

アーティスト、プログラマ、DJ

2006年Rhizomatiks 設立。
身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、様々な領域で活動している。

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高橋 裕行Hiroyuki Takahashi

インディペンデント・キュレーター、多摩美術大学非常勤講師

1975年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科助手、SKIPシティ映像ミュージアムキュレーターを経て、現職。真善美のゆらぎをテーマに、展覧会やワークショップの企画、制作、運営を行う。2015年〜2020年まで、伊勢丹ココイクでワークショップを主体とした幼児向けの教室のディレクションを行う。2016年、のと里山空港アートナイトでは、アーティスト集団ライゾマティクスとともに、空港滑走路を用いたアートプロジェクトをディレクション。著書に、『コミュニケーションのデザイン史』(フィルムアート社、2015年)、『グラフィックデザイン・ブックガイド 文字・イメージ・思考の探求のために』(グラフィック者、2022年)、『カラー版 図説 デザインの歴史』(学芸出版社、2022年)がある。

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2bitISHII 2bit Program Office

プログラマー、石井通人プログラム事務所主催

2010年よりプログラマーとしてジャンルを問わず活動を開始。インタラクティブコンテンツのバックエンド、モバイルアプリ、サーバーサイド等を主に担当するが時折照明演出も手掛ける。代表作は歯茎を噛むと林檎から血が出る『幾つかの蛍光灯が点灯時に発する雑音を幾つかの集音器で集音し帰還させることに依って光る蛍光灯群が鏡に反射し実際より多く見える展示』、Ramza『Gala Eluard』ミュージックビデオ等。

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永松 歩Ayumu Nagamatsu

アーティスト

Generative Art / Visual Music / Data Driven Artといったコンセプトを軸にしながら、インスタレーションや演出システムの企画・開発を行うプログラマ・アーティスト。1989年東京生。学部にて美術史を学んだ後、インターネットサービス会社にてシステム開発のPMを経験。並行してアプリやジェネラティブアートの制作を始める。2017年、Linz Kunstuniverstat Interface Culture (オーストリア)留学。2018年、IAMAS メディア表現専攻修士課程修了。

https://ayumu-nagamatsu.com/

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竹川 潤一Junichi Takekawa

クリエイティブディレクター

David Watts inc.代表 / 一般社団法人PEACENIPPON project 理事 / 一般社団法人MUTEK Japan 理事

1972年、新宿生まれ。人の創造性が芽生える瞬間をアートとテクノロジーの時空をこえたつながりで見出す体験をつくりあげる。思考の異なる産業・業界を超えるプロジェクトの企画立案設計や演出で新しい体験を常に探求。アジア唯一の電子音楽とデジタルアートの祭典『MUTEK.JP』のクリエイティブディレクター、一般社団法人MUTEK Japan理事。デジタル技術が生み出す創造性」を発展させながら、芸術・文化の普及に努めるアーティスト集団、ETERNAL.ART SPACEのCreative Director。日本の美のメッセージを遺す一般社団法人PEACE NIPPON PROJECTの理事。

東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団による東京都の基本計画「『未来の東京』戦略」および東京文化戦略2030の推進施設である、シビッククリエイティブベース東京 (CCBT 2022年10月23日、渋谷に開設) のメンターに就任。

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MIKIKOミキコ

演出振付家

ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」主宰。Perfume,BABYMETALの振付・ライブ演出をはじめ、様々なMV・CM・舞台などの振付を行う。メディアアートのシーンでも国内外で評価が高く、新しいテクノロジーをエンターテインメントに昇華させる技術を持つ演出家として、ジャンルを超えた様々なクリエイターとのコラボレーションを行っている。最近では振付を手がけるPerfumeやBABYMETALがワールドツアーを成功させる中、ELEVENPLAYも"Sónar Festival", "Festival Internacional Cervantino", "MUTEK MEXICO", "MUTEK Montréal", "Gray Area Festival"等に出演するなど、活動の場を世界に広げている。空間を色づけ、まるで音が見えてくるような振付は、歌詞の世界観を視覚で広げ、踊り手の魅力を最大限に引き出す。『五感に響く作品作り』がモットー。

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Biin Shenビーン・シェン

アーティスト/キュレーター、デザイン未来学研究者

ロンドンを拠点に活動した後、北京在住。
国際的な経歴を生かして、現在は創作活動を通して技術的な想像力と未来の多様な可能性の架け橋となることに注力。シェンは「人間がどのようにテクノロジーと関わるかは、現存する社会状況を複雑に映し出すものであり、メディア・アートの創作は、今後の発展を予言するための感覚的な道筋としての役割を果たす」ことを提唱。これまでに798芸術区、上海万博、Beijing World Art Museumをはじめ多くの場所で作品を展示。近年は、新たな視覚文化を探求するための新たな道筋を確立し、学際的な知識と最先端技術が交差する未来社会を志向する研究の動機付けとなる、未来のクリエイターを育成することを目的に、世界観の構築や思索的な方法論の改善を通じて、学術機関における新しいメディア・アート教育の重要性を唱えている。

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阿部 一直Kazunao Abe

アートキュレーター、プロデューサー、東京工芸大学芸術学部教授

1960年生まれ。東京藝術大学美術学部藝術学科美学専攻卒
1990–2001年 キヤノン株式会社「アートラボ」プロジェクト専任キュレーター
2003–2017年 山口情報芸術センター[YCAM] アーティスティックディレクター、副館長
2019年– 東京工芸大学芸術学部教授

審査員・委員歴(抜粋):
2006年 ベルリン「transmediale award 06」国際審査員
2009年 台北「第4回デジタルアートフェスティヴァル台北/デジタルアートアワーズ」国際審査員
2014–16年 「文化庁芸術選奨」メディア芸術部門選考審査員
2017–2019年 「文化庁メディア芸術祭」アート部門審査員
2017–2019年 アーツカウンシル東京(東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団)東京文化プログラム助成審査員
2022年– 経済産業省「アートと経済社会について考える研究会」委員

キュレーション(抜粋):
2018年 韓国国立Asian Cultural Center「第3回ACT Festival」ゲストキュレトリアルディレクター「Otherly Space/Knowledge」展キュレーション(カンジュ市)
2019年 evala+鈴木昭男「聴象発景」展(丸亀市・中津万象園)
2023年 池上高志+新津保建秀+evala「Mind Time Machine II」(東京大学先端科学技術研究センター)
2023年 細井美裕+比嘉了「配置訓練」(長野県立美術館/新作委嘱コレクション作品)
2024年 真鍋大度 新作個展「Continuum Resonance – 連続する共鳴」(VS. グラングリーン大阪)

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芹澤 碧Aoi Serizawa

ビジュアルアーティスト、メディアアーティスト。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)在籍中。
映像メディアを軸にし、動きや現象に焦点を当てた作品制作を行う。近年では、現実らしさやバーチャルらしさといった切り口から、物質や現象に対するイメージの認知を問う作品を制作している。これまでビデオインスタレーション、VR、オーディオビジュアルパフォーマンスといった形態で作品を発表している。

https://www.instagram.com/yamuyamu_cya/

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中田 拓馬Takuma Nakata

ヴィジュアルアーティスト、プログラマ

メディアアーティスト、映像作家。生後まもなくブラジルに渡り、以来南半球を転々と育つ。映像をフィジカルな体験に落とし込むため、プログラミングを用いたリアルタイム映像や、センサーや機械学習を用いたインスタレーションの制作を行う。2020年7月、テクニカルディレクターが中心に集まる技術者集団「BASSDRUM」に参画。Adobe Creative Residency 2019 Alumni。

https://www.instagram.com/takuma.nakata/

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半田 壮玄Sogen Handa

ヴィジュアルアーティスト、プログラマ

メディアアーティスト、オーディオ・ビジュアルパフォーマー。コンピュータを主なメディウムとしたメディアアート/サウンドアートの制作、オーディオビジュアルパフォーマンスなどを行う。作品やパフォーマンスという形に昇華し、それらを鑑賞/観察する行為を通して、機械と人間の関係性について、人間とは何かという根源的な哲学を思考する。慶應義塾大学総合政策学部在学中。

https://www.instagram.com/sogenhanda/

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吉田 慧悟Keigo Yoshida

ヴィジュアルアーティスト、プログラマ

慶應義塾大学環境情報学部在学。藤井進也研究室所属。音楽を神経科学、計算機科学から探究し、得た知見をオーディオビジュアルやインスタレーション、楽曲に応用している。筑波国際会議2023でのパフォーマンスや音楽神経科学国際会議VIIIでの研究成果の発表を行う。DJ / VJ としても活動する。

https://www.instagram.com/keigoyoshida_/

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綿貫 岳海Takemi Watanuki

ヴィジュアルアーティスト、プログラマ

1993年京都府生まれ。情報科学芸術大学院大学IAMAS2018卒。2024年映像作家100人として選出される。
蠢く物や人工生命をモチーフに作品制作を手掛ける傍ら、VJと映像作家としても活動。
2022年には欧州でのEMAPアーティストレジデンスに参加。
共同作品「かぞくっち」が2024年 Ars Electronica Honorary Mentions 受賞。

https://linktr.ee/watakemi725

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